【公演情報】東京現音計画#17~ミュージシャンズセレクション6:神田佳子『シュトックハウゼンー雷電』〜江戸現音計画化

メンバーがプログラミングを行うミュージシャンズ・セレクション、打楽器の神田佳子が初登場。
シュトックハウゼンの日本の伝統文化に影響を受けた作品にフォーカス。また神田佳子の江戸愛が炸裂する新作《雷電為右衛門》も世界初演。
現音計画が独自の作法で「日本」と四つに組む、初めての試み。さて丁髷は結うのか?

プログラム監修:神田佳子

日程:2022年7月7日(木)19:00開演(開場30分前)
会場:杉並公会堂小ホール
(東京都杉並区上荻1-23-15)

演目:
第一部
カールハインツ・シュトックハウゼン
《歴年》より「サクソフォン」ソプラノサクソフォンとボンゴのための(1977)
《ソロ》メロディ楽器とフィードバックのための(1965/66)
第二部
カールハインツ・シュトックハウゼン
《ミクロフォニー I》タムタム、2マイクロフォン、2フィルターとポテンショメータのための(1964)※
第三部
神田佳子《雷電為右衛門》 (2022世界初演)

Karlheinz Stockhausen:
-Saxophon (aus Jahreslauf) für Sopransaxophon und Bongo (1977)
-Solo für Melodieinstrument mit Rückkopplung (1965/66)
-Mikrophonie I für Tamtam, 2 Mikrophone, 2 Filter und Regler (1964)
Yoshiko Kanda: Raiden (2022 W.P.)

演奏:東京現音計画 
有馬純寿(エレクトロニクス)、大石将紀(サクソフォン)、神田佳子(打楽器)、 黒田亜樹(ピアノ)、橋本晋哉(チューバ)

客演:佐原洸(エレクトロニクス)※

助演:石﨑元弥、髙木雅也、戸崎可梨


楽曲アドヴァイザー:松平敬

舞台監督:鈴木英生(カノン工房)
照明:菅勝治
制作:福永綾子(ナヤ・コレクティブ)
フライヤー&ロゴデザイン、写真:松蔭浩之

主催:東京現音計画
助成:公益財団法人野村財団、芸術文化振興基金助成事業、公益財団法人日本室内楽振興財団
協力:有限会社ハリーケン、帝塚山学院大学、モモ・カンパニー

チケット:全席自由(発売開始2022年4月18日)
前売 一般3000円、大学生・専門学校生1000円(税込)
当日 3500円
カンフェティ割 2500円(カンフェティ取扱限定、先着順)
高校生以下無料(本番前日までに問い合わせ先のメールアドレス宛にお申し込みください)

*学生券は入場時に学生証等の提示が必要です。
*未就学児の入場はご遠慮ください。

チケット取り扱い:カンフェティ
https://www.confetti-web.com/detail.php?tid=65992&
フリーダイヤル:0120-240-540(平日10:00〜18:00)

・ご予約後、セブン-イレブン店頭にてチケットをお受け取りください。
・チケットレス「モバパス」もご利用可能です。
・Webからお申込の際には、クレジットカード決済、またはチケット受け取り時にセブン-イレブン店頭でお支払いの、どちらかをお選びいただけます。
・クレジットカード決済を選択された場合、チケット受け取りはお申込みより4日後からとなります。

問い合わせ:東京現音計画事務局(ナヤ・コレクティブ)
メール:nayac@mc.point.ne.jp
電話: 050-5532-5022(平日15:00〜19:00)




ディレクターズノート 神田佳子

今宵の東京現音計画は、「粋でいなせ」な江戸現音計画に。

・江戸現音計画化 其の一
海外の芸術家が日本に興味を持つ視点は、江戸時代までに育まれて来た文化に向けられることが多いが、新鮮かつ客観的な視点で捉えられた日本、または江戸を意識できるような作品を収集し、その中から東京現音計画で演奏してみたいと思ったのが、シュトックハウゼンの作品だった。
今回取り上げる作品は、初演された当時には相当困難であった技術や奏法も、時を経て、今だからやり易くなったともいえるが、初演当時の苦労を思い浮かべ、さらに、影響されたと思われる日本の文化を意識しながら、逆輸入し、現音計画=昔音計画として取り組み、無意識に和の文化が遺伝子に組み込まれている?であろう東京現音計画が演奏することで、日本の美意識を現代に再定義する機会としたい。

・江戸現音計画化 其の二
無類の強さで相手を圧倒した史上最強の力士「雷電為右衛門」をテーマにあげる。相撲は神話の時代から始まるが、所作、しきたり、土俵入りの型、といった様々な様式美の基礎は江戸時代に出来上がった。力士から聴こえる稽古、取組の音から、土俵築、呼び出しの打つ相撲太鼓や柝の音、幟や化粧廻しの配色やデザイン、びん付け油の匂いまで、様々な要素が相まって作り上げられる世界観はまさに江戸の生んだ総合芸術である。その相撲の取組の緊張感や間合い、呼吸には、一音に集中して叩くことやセッションと共通する感覚を覚えるが、江戸時代のスーパースター「雷電」を現代音楽の土俵にあげて、総合芸術として取り組んでみたい。

「7月7日は相撲節会(すまいのせちえ)の日。この偶然は土俵の神の思し召しか(⁈)」

神田佳子 Yoshiko Kanda  打楽器奏者&作曲家
東京藝術大学卒業及び同大学院修了。ダルムシュタット国際現代音楽夏期講習会で奨学生賞を二度受賞。現代音楽のスペシャリストとして、オーケストラとの共演や音楽祭への参加に加え、多くの作曲家との共同作業や作品の初演を通して、打楽器演奏の可能性を追究してきた。一方、作曲家として自作の打楽器アンサンブル作品集CD「かえるのうた」をリリースの他、国内外で数多くの作品が演奏されている。また、相撲太鼓を所有するほどの生粋の好角家。相撲にまつわる「SUMO-TAIKO」、相撲組曲「Xe」なども作曲し、心技体をキーワードに相撲と音楽の真髄を探究中。8月には浪曲地歌「初代高砂浦五郎」初演予定。http://www.yoshiko-kanda.com/





新型コロナ禍における来場者へのお願い
1)37.5℃以上の発熱、体調不良のほか、感染の疑いがある場合は来館をお控えください。
2)マスクを着用してください。マスクのない方はご入場できません。
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