指揮ワークショップ、作曲トークセッション報告

怒涛のように「東京現音計画#05」のリハーサル、本番が終わり、遅くなりましたが遡って指揮ワークショップ、作曲トークのご報告を致します。

1.指揮ワークショップ
8月4日、恒例となった杉山洋一さんによる指揮ワークショップ、今回は中級編となって、ストラヴィンスキーの「ダンバートン・オークス」、シューマンの交響曲一番を題材に、黒田亜樹さん、日野原秀彦さんのピアノ2台の演奏で行われました。今回は両国アートフェスティバル2015の一環ということもあって、多くの聴講の皆様もお迎えすることとなりました。ご来場ありがとうございました。
指揮ワークショップ1

指揮ワークショップ2

2.作曲トークセッション
続いて8月7日、東京ドイツ文化センターにおいて、『稲森安太己、オレ・ヒュプナーが語るドイツ現代音楽の今』と題したトークセッションが行われました(予定されていたユーリア・ミハーイさんのデモンストレーションは、ご本人の体調不良のため、残念ながら中止となりました)。#05公演に合わせて来日した二人の作曲家の、現在のご自身の創作と、それに関係する形で多くの若いドイツの作曲家をご紹介いただきました。こちらも会場は多くの若い作曲家の皆さんで満席となりました。ご来場ありがとうございました。

作曲ワークショップ3

作曲ワークショップ4

作曲ワークショップ2


トーク&デモンストレーション 『稲森安太己、オレ・ヒュプナーが語るドイツ現代音楽の今』

東京現音計画#05関連イベントのお知らせです。
トーク&デモンストレーション
『稲森安太己、オレ・ヒュプナーが語るドイツ現代音楽の今』

日時:2015年8月7日(金)19:00開演(開場30分前)
会場:東京ドイツ文化センター207教室
   東京都港区赤坂7-5-56ドイツ文化会館2F
出演:稲森安太己(作曲家)、オレ・ヒュプナー(作曲家)
ゲスト:ユーリア・ミハーイ(作曲家、パフォーマー)

Tokyo Gen’On Project presents
Lecture & Demonstration by Inamori Yasutaki and Ole Hübner
Lecturer: Inamori Yasutaki (composer), Ole Hübner(composer)
Guest:Julia Mihály (composer-performer)

ヨーロッパと日本で目覚ましい活躍をみせる現代音楽作曲家、稲森安太己。弱冠22歳ながらドイツを中心に作品が多く上演されている新鋭、オレ・ヒュプナー。日本の現代音楽シーンをリードするアンサンブル「東京現音計画」主催コンサートのために来日した二人の作曲家が、自らの作曲法を紹介しながら、音源や映像をまじえて現在のドイツ現代音楽の最先端を語ります。またサントリー・サマー・フェスティヴァル《シュティムンク》のため来日中のユーリア・ミハーイをゲストに迎えて、ヒュプナーの最近作《Der Sinn und das Aussehen(意味と外観)》から抜粋して実演。日本ではなかなか知る機会のない、ドイツ現代音楽を担う若い世代の活躍、またその置かれた状況を知る貴重な機会。どうぞお見逃しなく!

実演:オレ・ヒュプナー作曲《Der Sinn und das Aussehen(意味と外観)》より抜粋
   演奏:ユーリア・ミハーイ

紹介する作曲家(予定):
Casper Johannes Walter、Michael Beil、Hannes Seidl
★★終了後、懇親会を予定しています★★

入場料:1000円(税込)

★★★受講料割引★★★
※8/11「東京現音計画#05〜コンポーザーズセレクション3:稲森安太己」公演チケット購入者は500円割引いたします。当日受付にてチケットをご提示ください。

予約、問い合わせ:東京現音計画事務局(ナヤ・コレクティブ内)

電話・FAX: 03-3921-4309(電話は平日の11:00~17:00)
メール:nayac@mc.point.ne.jp
主催:東京現音計画
協力:東京ドイツ文化センター
助成:ドイツ連邦共和国外務省

Yasutaki Inamori
Yasutaki Inamori
Ole Hübner © Gerd Fierus
Ole Hübner
© Gerd Fierus
Julia Mihály
Julia Mihály

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#05リハーサル開始

公演まであと一か月となりましたが、いよいよリハーサルが本格的に始動しました。
客演の山田岳さんも参加して、写真はネーレ・ヒュルッカー《ネオランプス》。

Now playing Huelcker-Neorumps!!


08/04 第5回 杉山洋一による指揮ワークショップ2015

東京現音計画より、8月の指揮ワークショップのお知らせです。
5回目を迎える今回は、初の「中級」を試みます。少人数の集団による5時間の集中ワークショップです。初級での経験を積み上げて次に進めていく意図から、一般の募集に先がけて、これまでの受講生の皆さんにお声がけさせていただきました。聴講だけでも、より深度を増した体験となること必須。この夏、両国門天ホールに期間限定で設えられた2台のピアノとともに、みなさまのご参加、お待ちしております!

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日程:2015年8月4日(火)17:00~22:00
会場:両国門天ホール(JR「両国駅」徒歩6分)
   墨田区両国1-3-9ムラサワビル1-1F

対象:指揮に興味があり、耳の訓練をしたい方で、以下のいずれかに該当する方
(1)これまで当ワークショップを受講した方
(2) 指揮の経験がある方(プロ・アマ、ジャンル、規模は問いません)

内容:これまでの初級編から一歩進んだ中級編。少人数の集団ワークショップで、2台ピアノによる交響曲/室内楽の指揮に挑戦します。

課題曲:
シューマン《交響曲1番》
ストラヴィンスキー《ダンバートン・オークス》1,3楽章
【注意】スコアは各自ご用意ください。

時間割:(2時限以降からの参加も可能です)
1時現:17.00-18.45
2時限:19.00-20.45
3時限:21.00-22.00

定員:最大6名(先着順)
※開講可能人数に足りない場合、中止となることがあります。

料金:12,000円(税込)

申込〆切:2015年7月28日(火)

聴講:ご希望の時間帯で可能です。聴講料:1500円(税込)

申込:要項裏面の申込書に記入、あるいはメール本文に各項目を転記してお送りください。

送付先:東京現音計画事務局(ナヤ・コレクティブ内)
電話・FAX: 03-3921-4309(電話は平日の11:00~17:00)
メール:nayac@mc.point.ne.jp

聴講の場合は、件名を「指揮WS聴講申し込み」として、お名前と時間帯を送信してください。

【注意事項】
※受講者が1日の最低人数に達しない場合、中止となる可能性がありますのでご容赦ください。
※代金は事前振込制です(聴講を除く)。ご入金後のキャンセルは返金いたしません。

★★★受講料割引★★★
8月11日の東京現音計画#05公演のチケットをご購入済みの方には、受講料から500円割引いたします。


08/11 東京現音計画#05 コンポーザーズセレクション3:稲森安太己

コンポーザーズセレクション第三弾は、独ケルンを拠点に著しい活躍をみせる作曲家、稲森安太己。ミュージックシアターの大御所ツァンガリス、近年ヨーロッパで人気の高いガーデンシュテッターによる二つの大作を軸に、日本で初めての紹介となる若手ヒュルッカー、ヒュブナー作品を配す。稲森自身による委嘱新作2曲を加えて、東京現音計画が挑む「現代音楽、もうひとつの王道」。

2015年8月11日(火) 18:30開場 19:00開演
会場:北とぴあ つつじホール(東京都北区王子1-11-1

プログラム監修:稲森安太己

演奏:東京現音計画 エレクトロニクス:有馬純寿
サクソフォン:大石将紀
打楽器:神田佳子
ピアノ:黒田亜樹
チューバ:橋本晋哉
客演:山田岳(エレキギター)

program
プログラム:

マノス・ツァンガリス《ファーデンヴェルク(糸仕事)》
ピアノ、チューバ、グロッケンと音具のための(1992 日本初演)

クレメンス・ガーデンシュテッター《サッド・ソングス》
サクソフォン、エレクトリックギター、ピアノと打楽器のための(2011/12 日本初演)

ネーレ・ヒュルッカー《ネオランプス》
5~10人の奏者とテープのための(2013 日本初演)

オレ・ヒュプナー《カタログ・デクストラテレストレ・デセスペレ(絶望した地球外生命体たちのカタログ)》
仮面をつけた打楽器奏者ための(2011 日本初演)

稲森安太己《息の合う二人》
バリトンサックスとチューバのための(2015委嘱初演)

稲森安太己 《ヘミオラの一族》
4人の奏者とエレクトロニクスによる三拍子製造業(2015 委嘱初演)

※演奏者、曲目は変更になる場合があります。

チケット:
全席自由 前売3000円、大学生2500円(税込)当日は500円増し。
高校生以下無料(要予約。先着10名まで。電話かメールにてお申し込みください)
※大学生以下は学生証等の提示が必要です。 
※未就学児の入場はご遠慮ください。

予約・問い合わせ:東京現音計画事務局(ナヤ・コレクティブ内)
チケットオンライン:http://www.purple.dti.ne.jp/naya/tickets/
電話・FAX 03-3921-4309(電話は平日の11:00~17:00)
メール:nayac@mc.point.ne.jp

フリーダイヤルでのご予約:
Confetti(カンフェティ)0120-240-540
(平日 10:00~18:00)
※チケットの支払/受取は、お近くのセブン-イレブンで。カードでの決済も可能です。
※発券手数料はかかりません。

主催:東京現音計画
助成:公益財団法人野村財団、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、ドイツ連邦共和国外務省
協力:東京ドイツ文化センター
ピアノ提供:株式会社ヤマハミュージックジャパン
写真、ロゴマークデザイン:松蔭浩之
照明:菅勝治
舞台監督:鈴木英生(カノン工房)
制作:福永綾子(ナヤ・コレクティブ)

【監修者コメント】
東京現音計画の着眼点は結成当時から常にユニークです。これまでにコンポーザーズセレクションに登壇した作曲家たちのバックグラウンドの多彩さが、日本の現代音楽シーンで顧みられることのなかった作曲家に焦点を当てる機会となっています。このような野心的かつ啓蒙的な試みに共感と賛同の意を表し、日本の演奏会では出会うことが稀な摩訶不思議な演出を伴う作品を中心に、ドイツ、オーストリアの作曲家の作品でプログラムを組みました。私の新作においても、舞台演出や振付けが重要な要素となっています。この演奏会が皆様にとって忘れがたい特別な経験となることを願っています。
稲森安太己

【関連イベント】

8月4日(火)17:00~22:00

杉山洋一による指揮ワークショップ
於:両国門天ホール
受講料:12000円(税込)

8月7日(金) 19:00~
稲森安太己、オレ・ヒュプナーが語るドイツ現代音楽の今(仮題)
於:東京ドイツ文化センター 207教室(ドイツ文化会館2階)
入場料:1000円(税込)
※8/11チケット購入者には500円割引いたします。

後援ロゴ


ご来場ありがとうございました。

1月11日シルバーマウンテン企画及び1月14日東京現音計画#04、沢山の方々にご来場いただき無事終了いたしました。誠にありがとうございました。ネットに書き込まれた出演者の声や寄せられた書き込みを纏めました。

まずは今回の企画者大石将紀の所感。

続いて、パーカッション神田佳子のブログ
東京現音計画#04@杉並公会堂終了!!

ツイッター上に寄せられた感想などをtogetterでまとめました。
http://togetter.com/li/770841

11日の公演を手伝って下さった富田真以子さんの感想。
現音計画シルバーマウンテンコンサート
kuriさんによる1月11日の評。
シルバーマウンテン連続公演「東京現音計画」
MOGURAmaruさんによる1月14日の評。
1月14日 東京現音計画#04~ミュージシャンズセレクション2:大石将紀~
どれもありがたく拝読させていただきました。

次回東京現音計画#05は8月11日、場所を北とぴあつつじホールに変えて、稲森安太己さんを迎えてのコンポーザーズ・セレクションとなります。ワークショップも続々企画中ですので、お楽しみに!


01/11 セットリスト

洗足学園創立90周年記念シルバーマウンテン連続公演にご来場くださいました皆さま、企画に協力して下さった洗足学園音楽大学及び出演して下さった生徒の皆さん、ありがとうございました。昨日のセットリストです。

出演:東京現音計画(有馬、大石、黒田、神田、橋本)
洗足学園音楽大学「現代の音楽表現研究」大石ゼミ履修生の皆さん

ジョン・ケージ / ラジオ・ミュージック
John Cage, Radio Music (1958)
黒田亜樹、中澤真弥子、大石将紀、神田佳子、本藤美咲、太田萌絵、有馬純寿、橋本晋哉

トム・ジョンソン / カウンティング・デュエット I、II
Tom Johnson, Counting Duets I, II
I. 黒田亜樹、橋本晋哉 II. 福永綾子、有馬純寿

サウンドペインティング
Sound Painting
サウンドペインター / 大石将紀
佐藤正太、本藤美咲、戸崎可梨、富田真以子、市橋佐和、野原弘貴、佐々木遼汰、板井俊裕、太田萌絵、中澤真弥子、村松和樹、木村恵里香

トム・ジョンソン / カウンティング・デュエット III、IV
Tom Johnson, Counting Duets III, IV
III. 大石将紀、橋本晋哉 IV. 橋本晋哉、有馬純寿

一柳 慧 / プラティヤハラ・イベント
Toshi Ichiyanagi, Pratyahara Event (1963)
佐藤正太、橋本晋哉、戸崎可梨、大石将紀、本藤美咲、神田佳子、富田真以子、黒田亜樹、有馬純寿、木村恵里香

トム・ジョンソン / カウンティング・デュエット V
Tom Johnson, Counting Duets V
福永綾子、橋本晋哉

テリー・ライリー / in C
Terry Riley, in C (1964)
有馬純寿、大石将紀、神田佳子、黒田亜樹、橋本晋哉
佐藤正太、本藤美咲、戸崎可梨、富田真以子、市橋佐和、野原弘貴、佐々木遼汰、板井俊裕、太田萌絵、中澤真弥子、村松和樹、木村恵里香


新作「ptshrd」を巡ってのお話

facebookに、池田拓実さんの新作「ptshrd」を巡ってのお話がありましたのでリンクします。

投稿 by Takumi Ikeda.

投稿 by Takumi Ikeda.

投稿 by Takumi Ikeda.

リハーサル進行中!

1月11日洗足学園音楽大学公演、1月14日第4回公演の練習が佳境に入っています。


第4回公演はサクソフォン、ピアノ、打楽器のトリオを中心としたプログラム。使用する打楽器の種類が大変なことになっています。

リハーサル
こちらは3/14初演の池田拓実さんの新作「ptshrd」のリハーサル。タイトルは英語のpotsherd(陶器の破片)に由来し、母音が覗かれて更にその破片となっているとのこと。