日本の現代音楽のエッジをひた走る東京現音計画、メンバーがアンサンブルの枠にとらわれない自由な発想で企画するà la carte シリーズを一気に5連打。
【à la carte 3】11/9(火)橋本晋哉×大石将紀デュオリサイタル 【à la carte 4】11/15(月)レクチャーコンサート「ドルツィアン、ファゴット、セルパン」 【à la carte 5】11/27(土)東京クロアキランド 2DAYS〜DAY1 東京ピアソラランド 【à la carte 6】11/28(日)東京クロアキランド 2DAYS〜DAY2 東京現音三重奏団 【à la carte 7】12/13(月)有馬純寿+檜垣智也デュオリサイタル with ヴァーチャル東京現音計画
チケット(税込):各回共通 一般3,000円、学生2,500円 (à la carte 5と6は別途1ドリンクオーダー) *会場での当日券の発売はありません。必ず来場前にチケットをお求めください。 *チケット受付は原則として開演時間まで購入可能ですが、定員に達し次第終了します。 *学生券は入場時に学生証等の提示が必要です。 *未就学児の入場はご遠慮ください。
ケリー・シーハン《色の系列》スネアドラムとテープのための(2017-18) Kelly Sheehan: A Series of Colors for Snare Drum and Tape
キャサリン・ヤング《アンダーワールド(ダンシング)》ウーリッツァー・エレクトリック・ピアノとチューバのための (2008) Katherine Young: Underworld (Dancing) for wurlitzer electric piano and tuba
ウェストン・オーレンキ《メロディカのための》任意の数のメロディカとアナログ&デジタルシンセシスのための(2017-18/19) Weston Olencki: for melodicas for any number of melodicas and analog & digital synthesis
森紀明:《観察/振動》複数のパフォーマー、電子音楽的環境のための(2020委嘱初演) Noriaki Mori: Observation / Oscillation for multiple performers and electroacoustic environment
イアン・パワー《浮標》ローレンス・クレインに倣って エレクトリック・オルガンと家電のための(2015-16) Ian Power: Buoy (after Laurence Crane) for electric organ with household appliances
アレックス・ミンセク《核》サクソフォンと打楽器のための(2007) Alex Mincek: Nucleus for Saxophone and Percussion
森紀明《マトリックス》アンプリファイド・アンサンブルとソリストのための(2020委嘱初演) Noriaki Mori : Matrix for amplified ensemble and soloist ソリスト:坂田明(サクソフォン、その他)
【インスタレーション】 マリアンチ・パパレクサンドリ-アレクサンドリ《ソロ》モーター、セルパンと脳のモデルのための(2017) Marianthi Papalexandri-Alexandri: Solo for motor, serpent and brain model (2017) サム・プルタ《ペーター・アプリンガーと共にある自画像》(2011) Sam Pluta: Selbsportrait mit Peter Ablinger (2011)
「ボーダーレスであること (Being borderless)」 「作曲におけるアカデミズムとは?(What does academism in composition mean?」 今回の公演では、特にニューヨークとシカゴの実験的な即興音楽シーンと関わりがある、若手から中堅のアメリカ在住の作曲家の作品を中心としたプログラムを取り上げたいと考えています。彼らの多くはジャンルや表現方法にとらわれず、自身もアコースティック楽器や電子楽器、自作楽器、オブジェクト、コンピューター等を用いて即興をします。加えて音楽以外の様々な芸術分野の文脈での作品発表やコラボレーションも多く、まさにボーダーレスな活動を当たり前のように行なっています。これは現代における作曲家の在り方として、大きな刺激を与えてくれるものです。 また、彼らのほとんどは作曲の博士号を持っているか現在博士課程に在籍している、いわばスーパー・アカデミックな作曲家たちでもあります。しかし彼らの発想であったり、興味の方向性、方法論、そして結果として実現されている音響や世界観は、多くの人が「アカデミックな~」と言う言葉を聞いたときに想像するものとは、大きく異なるのではないかと思います。ここには現代の作曲教育の在り方についての示唆が、多く含まれていると考えます。今回のプログラムを通して、現代における作曲家、そして作曲教育の在り方に対する問いを投げかけられればと思っています。
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森紀明 Noriaki Mori 現代音楽、ジャズ、即興音楽の間で主に活動する作曲家、バンドリーダー、サクソフォン奏者。Noriaki Mori Large Ensemble主宰。昭和音楽大学にてクラシカル・サクソフォンを、バークリー音楽大学にてジャズを、ケルン音楽大学大学院にて作曲、電子音楽を学ぶ。2009年度文化庁新進芸術家海外研修制度研修員。BMI Charlie Parker Jazz Composers Competition 2009ファイナリスト。これまでに作品は、ダルムシュタット現代音楽講習会、Acht Brücken – Musik für Köln、モントリオール・ジャズ・フェスティバル等、北米、ヨーロッパ、東アジア各地で演奏され、WDR3でも放送されている。