東京現音計画#19~ミュージシャンズセレクション7:大石将紀2〜清水靖晃を迎えて

プログラム監修:大石将紀

日程:2023年7月4日(火)19:00開演(開場30分前)
会場:杉並公会堂小ホール(東京都杉並区上荻1-23-15)
https://www.suginamikoukaidou.com/access/

メンバーがプログラミングを行うミュージシャンズセレクション、サクソフォンの大石将紀が再登場。
独自のボーダーレスな活動で日本の音楽界に異彩を放ち続ける作曲家/サクソフォニスト・清水靖晃をメインゲストに、他ジャンルから現代音楽へ向けた多彩な角度のアプローチを特集。
現代音楽ストレートゾーンへの直球/変化球、さて東京現音計画のメンバーは打ち返せるか?

演奏:東京現音計画 
有馬純寿(エレクトロニクス)、大石将紀(サクソフォン)、神田佳子(打楽器)、 黒田亜樹(ピアノ)、橋本晋哉(チューバ)

ゲスト:清水靖晃(テナー・サクソフォン)、カール・ストーン(ラップトップ)

プログラム(順番未定)
清水靖晃《カールズ・ワイルド・ガーデン(シーズ、レイン、ワーク、ビー・フラット)》(2012)、《睡蓮》(1982)《あさ》(2005)
清水靖晃、カール・ストーンによる即興演奏
ジョン・ゾーン《エコミア》ピアノソロのための5つの小品より(2018)
アンソニー・ブラクストン《作品131》
ドロール・ファイラー《ここから、そして今から》(2023 世界初演)
ドロール・ファイラーと有馬純寿による即興演奏

Yasuaki Shimizu: Carl’s Wild Garden(Seeds, Rain, Work, Be Flat)(2012),
Suiren (1982), Asa (2005)
-Improvisation by Yasuaki Shimizu and Carl Stone
John Zorn: from Ecomia – five pieces for piano solo (2018)
Anthony Braxton: Composition 131
Dror Feiler: From Here and From Now (2023) W.P.
-Improvisation by Dror Feiler and Sumihisa Arima

*出演者、演目は変更になる場合があります。

舞台監督:鈴木英生(カノン工房)
照明:菅勝治
制作:福永綾子(ナヤ・コレクティブ)
フライヤー&ロゴデザイン、写真:松蔭浩之

主催:東京現音計画
助成:公益財団法人 野村財団
   芸術文化振興基金助成事業
   公益財団法人 日本室内楽振興財団
   公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京

協力:有限会社ハリーケン、モモ・カンパニー

チケット(税込):全席自由
 前売 一般3000円、大学生・専門学校生1000円
 当日 3500円
カンフェティ割 2500円(カンフェティ取扱限定、先着順)
高校生以下無料(本番前日までに問い合わせ先メールアドレス宛にお申し込みください)

*学生券は入場時に学生証等の提示が必要です。
*未就学児の入場はご遠慮ください。

チケット取り扱い:カンフェティ
http://confetti-web.com/tgk19
フリーダイヤル:0120-240-540(平日10:00〜18:00)
・ご予約後、セブン-イレブン店頭にてチケットをお受け取りください。
・チケットレス「レスQ」もご利用可能です。

問い合わせ:東京現音計画事務局(ナヤ・コレクティブ)
メール:tgkseisaku@gmail.com(@は半角に直してください)
電話: 050-5532-5022(平日11:00〜18:00)





公演に向けて  大石将紀

東京現音計画はメンバー各々が現代音楽のみならず、その境界線上にある、もしくは隣接したジャンルの演奏も得意としている。それが自由で柔軟性のあるコンサートプログラミングに結実しているわけだが、これまで現代音楽作曲家が他ジャンルにアプローチした音楽を積極的に取り上げる一方で、逆のアプローチ、すなわち他ジャンルのミュージシャン、または作曲家による、現代音楽へのアプローチを試みた楽曲は意外にもそれほど扱ってこなかった。
本公演では「他ジャンルからの現代音楽へのまなざし」をテーマとし、1970年代よりロックやエレクトロニクス等ジャンルにおさまらない活躍を続ける作曲家・サクソフォニスト・音楽プロデューサー、清水靖晃さんをメインゲストにお迎えする。オリジナル作品はもとより、J.S.バッハの編曲作品や、映画音楽、テレビドラマ音楽などの作曲家としての活動が広く知られているが、清水さんとは「無伴奏チェロ組曲」演奏会でサクソフォネッツの一員として参加したことをきっかけに、以降一緒に演奏する機会を度々いただいている。
今回の演目の一つ、清水さんとカール・ストーンさんとの協働による現代音楽作品《カールズ・ワイルド・ガーデン》は2012年に大石が委嘱した作品。その他79年から83年まで清水さんを中心に活躍した伝説のグループ「マライア」の曲の中から、また比較的近年の清水さんのサクソフォネッツとのプロジェクトであるペンタトニックを使った作品から1曲づつ東京現音計画のためにアレンジしていただいた。また前半の部ではアンソニー・ブラクストン、ドロール・ファイラーの新曲、ジョン・ゾーンの作品を配し、本公演は全て4人の作曲家、そして「サクソフォニスト」の作曲作品とした。
清水さんとの共演によって今まで以上に東京現音計画の新しい一面を聴いていただける予感がしている。



大石将紀 Masanori Oishi
東京藝術大学卒業、同大学大学院修了後、03年に渡仏しパリ国立高等音楽院に入学。サククラシカル・サクソフォン奏者として、主に現代音楽の分野で多数の世界、日本初演に携わる。
東京藝術大学卒業、同大学大学院修了後、03年に渡仏しパリ国立高等音楽院に入学。サクソフォン科、室内楽科、即興演奏科を全て最優秀の成績で卒業後、同音楽院室内楽科第3課程を修了、08年帰国。その後は国内を初めヨーロッパやアジアにおいて音楽祭の出演やマスタークラス、リサイタルを開催している。令和元年度文化庁芸術祭レコード部門優秀賞、また東京現音計画メンバーとして第13回佐治敬三賞受賞。現在大阪音楽大学特任准教授、東京藝術大学、洗足学園音楽大学講師、エリザベト音楽大学特別講師。www.m-oishi.com

清水靖晃 Yasuaki Shimizu
作曲家、サキソフォン奏者、音楽プロデューサー。これまでに40枚以上のアルバムを発表。取り分け1980年代にリリースした『案山子』や実験的ロックバンド、マライア『うたかたの日々』が欧米の若い世代を中心に注目を集めており、2018年のヨーロッパ・ツアーでは北欧最大の音楽フェス、ロスキレ・フェスティバルにも出演した。サキソフォネッツ名作曲家、サキソフォン奏者、音楽プロデューサー。これまでに40枚以上のアルバムを発表。取り分け1980年代にリリースした『案山子』や実験的ロックバンド、マライア『うたかたの日々』が欧米の若い世代を中心に注目を集めており、2018年のヨーロッパ・ツアーでは北欧最大の音楽フェス、ロスキレ・フェスティバルにも出演した。サキソフォネッツ名義では、90年代後半に世界で初めてテナーサクソフォンのために編曲・演奏したバッハ「無伴奏チェロ組曲」を発表。次ぐ『ペンタトニカ』(06年)では西洋音楽と対位するオリジナルの五音音階作品を収録。2015年には「ゴルトベルク変奏曲」をサクソフォン5本とコントラバス4本という前代未聞の編成で編曲、録音したアルバムをリリースした。 ジャンル問わず様々なアーティストへの楽曲提供やプロデュースも手がける一方、映像作品の音楽制作も多数。アカデミー賞ノミネート作品『キューティー&ボクサー』(13 年)では、シネマ・アイ・オナーズで作曲賞を受賞している。http://yasuaki-shimizu.com