東京現音計画#03
コンポーザーズセレクション2:足立智美

コンポーザーズセレクション第二弾は、ベルリンを中心に世界で活躍する作曲家/パフォーマーの足立智美。アルヴィン・カラン、リチャード・バレット、ノア・クレシェフスキーら現代の鬼才たちに加え、日本でほとんど初めての紹介となるペーター・アブリンガー、ジェニファー・ウォルシュとアーサー・カンペラ、そして知る人ぞ知る伝説のムーンドッグ作品に、足立智美の怒濤の委嘱3作品と、まさにここでしか体験できない圧倒のプログラム。

日時:2014年6月30日(月)18:30開場、19:00開演
会場:杉並公会堂小ホール
東京都杉並区上荻1-23-15(荻窪駅徒歩7分)

プログラム監修、客演(声):足立智美

【演奏】
東京現音計画
有馬純寿(エレクトロニクス)
大石将紀(サクソフォン)
神田佳子(打楽器)
黒田亜樹(ピアノ)
橋本晋哉(チューバ)

【演奏曲目】
リチャード・バレット《Codex I》6人から12人の即興をする演奏家(2001)

ペーター・アブリンガー《Ohne Titel 1-10》不特定楽器ーアンサンブル(2005)

アルヴィン・カラン《Inner Cities 3》ピアノ/トイピアノソロ(1999)

ジェニファー・ウォルシュ《Nature Data》ヴォイスソロ(2005)

ムーンドッグ《Bird’s Lament》アンサンブル

アーサー・カンペラ《Naked Singularity》チューバソロ(2004)

ノア・クレシェフスキー 《帰ってきた足立智美2》ヴィブラフォンとプレイバック(2011)

足立智美《古代中国の実験音楽~楽経から~第一番+第二番》5楽器(委嘱新作 2014)

足立智美《かゆいのはそこじゃない》ピアノ、ヴィブラフォンとヴィデオ(委嘱新作 2014)

足立智美《2013-10-14T06:49:10+02:00/2013-10-14T06:50:10+02:00》アンサンブル(委嘱新作 2014)

※やむをえない事情がなくても曲目、タイトルは変更になる場合があります。

【監修者コメント】
アメリカの実験音楽とヨーロッパの前衛音楽といった構図が過ぎ去って久しい今、個別の技法やスタイルの流行を超えて、特異であることが普遍につながる道を探そう。多彩で個的で奇矯であることを恐れずに。
それを現代音楽と呼ぼうが何と呼ぼうが、音楽に、私たちに、何ができるかではなく、音楽が、私たちが、何をしなければならないのかを考えるための、思考と直感と想像力を鍛えるための、多彩で個的で奇矯な音楽たちを詰め込みました。
足立智美

足立智美 Adachi Tomomi
パフォーマー/作曲家/詩人。声、各種センサー、コンピュータ、自作楽器によるソロ演奏を始め幅広い領域で活動し、ヤープ・ブロンク、ニコラス・コリンズ、坂田明、ジェニファー・ウォルシュ、アネッテ・クレブス、リチャード・バレット、M.C.シュミット(マトモス)、高橋悠治、一柳慧、飯村隆彦、伊藤キム、猫ひろしらと共演。インスタレーション作家、映像作家としてもキャリアがあり、非音楽家との大規模なアンサンブルのプロジェクトもおこな)う。訓練されていない声のための多くの作品や、特異な記譜法を用いた作品を作曲している。世界各地のオルタナティヴ・スペースの他、テート・モダン、ポンピドゥー・センター、ベルリン芸術アカデミー、ウォーカー・アート・センターなどで公演、2012年にはベルリン・メルツ・ムジーク現代音楽祭で個展を開催。詩人としてもベルリン・ポエジー・フェスティヴァル、ルイジアナ文学祭などに招聘されている。また2007年にサントリー・サマー・フェスティヴァルでジョン・ケージの《ユーロペラ5》の日本初演の演出をてがける。ACCの助成により2009-2010年ニューヨーク滞在、DAADより2012年ベル)リン滞在作曲家としてドイツに招聘。http://www.adachitomomi.com

●チケット:全席自由
 前売:一般3000円、大学生2500円(税込)
 当日券は各500円増し。
 高校生以下無料(要予約。先着10名まで。電話かメールにてお申し込みください)
※高校生以下は学生証等の提示が必要です。
※未就学児の入場はご遠慮ください。

●チケット予約、お問い合わせ:東京現音計画事務局(ナヤ・コレクティブ内)
チケットオンライン:http://www.purple.dti.ne.jp/naya/tickets/
電話・FAX 03-3921-4309(電話は平日の11:00〜17:00)
メール:nayac@mc.point.ne.jp
フリーダイヤルでのご予約:
Confetti(カンフェティ)0120-240-540 (受付時間 平日 10:00〜18:00)
※チケットの支払/受取は、お近くのセブン-イレブンになります。
※発券手数料はかかりません。

主催:東京現音計画
助成:芸術文化振興基金助成事業
ロゴマークデザイン:松蔭浩之
制作:福永綾子(ナヤ・コレクティブ)
TGK0630_omote_webTGK0630_ura_web


東京現音計画#02 イタリア特集II:ミュージシャンズセレクション1・有馬純寿

2014年3月5日(水)18:30開場 19:00開演
イタリア文化会館アニェッリホール(東京都千代田区九段南2-1-30)

メンバーがプログラミングを担うミュージシャンズセレクション、初回はイタリア特集第二夜として有馬純寿が担当。前回取り上げたビッローネとともにイタリアの次代を牽引するピサーティ、現在ヨーロッパで最も注目される作曲家のひとりフィリデイ、サルディーニャでジャズ・ピアニストとしても活躍するコルダらの作品に加え、ドナトーニ晩作の再演、ノーノ後期のライブ・エレクトロニクス作品や、巨匠マンゾーニの古今集にもとづく美しい歌曲を集めたプログラム。

◉出演
有馬純寿(エレクトロニクス)
大石将紀(サクソフォン)
神田佳子(打楽器)
黒田亜樹(ピアノ)
橋本晋哉(チューバ)
○ゲスト演奏家
太田真紀(ヴォイス)
木ノ脇道元(フルート)
西澤春代(クラリネット)

◉プログラム
シルヴィア・コルダ《時の 3 つのポートレート》トイ・ピアノ、トイ・プサルテリーのための(2013)

フランコ・ドナトーニ《チェ》チューバのための(1997)

フランチェスコ・フィリデイ《狂気の練習I》風船を演奏する4奏者のための(2012)

ジャコモ・マンゾーニ《古今集による6つの歌》女声、エレクトロニクス、MIDIキーボードのための(2006)

ルイジ・ノーノ《ピエールに。青い沈黙、不穏》コントラバス・フルート、コントラバス・クラリネット、ライブ・エレクトロニクスのための (1985)

ルイジ・ノーノ《ジェルジ・クルタークへのオマージュ》コントラルト、フルート、クラリネット、チューバ、ライブ・エレクトロニクスのための(1983-86)

マウリツィオ・ピサーティ《S》テナー・サクソフォンとライブ・エレクトロニクスのための(1995)
※やむをえない理由により演奏曲目等が変更になる場合があります。

チケット:全席自由 前売2000円、当日2500円(税込)高校生以下無料(要予約。電話かメールにてお申し込みください)
※高校生以下は学生証等の提示が必要です。※未就学児の入場はご遠慮ください。

予約・問い合わせ:東京現音計画事務局(ナヤ・コレクティブ内)
チケットオンライン:http://www.purple.dti.ne.jp/naya/tickets/
電話・FAX:03-3921-4309(電話は平日の11:00~17:00) メール:nayac@mc.point.ne.jp
フリーダイヤルでのご予約:Confetti(カンフェティ)0120-240-540(平日 10:00~18:00) ※チケットの支払/受取は、お近くのセブン-イレブンになります。※発券手数料はかかりません。

東京現音計画#02
東京現音計画#02

東京現音計画#02裏面
東京現音計画#02裏面


21世紀音楽の会 第11回作品展

日野原秀彦《エクソドス》を低音デュオ(松平 敬×橋本晋哉)とのジョイントで演奏します。

21世紀音楽の会 第11回作品展

日時:2014年1月16日(木) 18:30開場 19:00開演
会場:東京文化会館 小ホール
入場料(全席自由):一般3,000円、学生2,000円

堀 優香:3つのエスキース
Fl.田中隆英 Ob.宮村和宏 Cl.有馬理絵 Bn.河村幹子 Hn.小鮒信次 Cond.安良岡章夫

後藤望友:「生」に基づく6つの小品
Vn.佐藤まどか Pf.中川俊郎

高田 森:千の柱
Bcl.有馬理絵 Hn.小鮒信次 Vib.神田佳子 Va.安藤裕子 Cb.長谷川信久 Cond.森垣桂一

日野原秀彦:エクソドス
東京現音計画 × 低音デュオ Vo.松平 敬 Sax.大石将紀 tub.橋本晋哉 Perc.神田佳子

薮田翔一:アキュムレイト
Cl.有馬理絵 Vn.佐藤まどか Pf.中川俊郎

国枝春恵:「走水」〜ソプラノ、フルート、チェロのための
Sop.中川美和 Fl.田中隆英 Vc.松本卓以


東京現音計画:Silver Mountain Opening Concert

メンバー3人によるコンサートのお知らせです。

東京現音計画:Silver Mountain Opening Concert

日時:2013年12月16日(月)18:00開場、18:30開演
会場:洗足学園音楽大学 シルバーマウンテン地下1階
   神奈川県川崎市高津区久本2-3-1
   JR 南武線駅「武蔵溝ノ口」駅、東急田園都市線・大井町線「溝の口」駅 南口下車徒歩8 分

出演:
有馬純寿(エレクトロニクス)
大石将紀(サクソフォン)
橋本晋哉(チューバ)

演奏曲目:
ブルーノ・マデルナ:《ディアロディーア》(1971)
ルイジ・ノーノ:《後-前-奏曲第一番「ドナウのための」》(1987)
松平頼暁:《ジェスタフォニー》(1979)
有馬純寿:《うつしのエチュードⅠ》(2010)
エルネスト・H・パピエ:《急ぎ仕事》(1997)
スティーヴ・ライヒ:《ニューヨーク・カウンターポイント》(1985)
杉山洋一:《ファンファーレ》(2011)
川上統:《羅鱶》(2013) 委嘱作品、世界初演

※やむをえない理由により演奏曲目等が変更になる場合があります。
●チケット:全席自由 2000円(税込)
※未就学児の入場はご遠慮ください。

●チケット予約、お問い合わせ:東京現音計画事務局(ナヤ・コレクティブ内)
電話・FAX 03-3921-4309(電話は平日の11:00〜17:00)
メール:nayac@mc.point.ne.jp

主催:洗足学園音楽大学・大学院
制作:福永綾子(ナヤ・コレクティブ)
988724_528664667213940_1530450824_n


ゲスト作曲家、杉山洋一氏によるプログラムノート

コンサートに先駆け、今回のゲスト作曲家の杉山洋一氏によるプログラムノートをご紹介いたします。

今回の東京現音計画の演奏会のプログラムは、日本で未だ知られていないイタリアの作家や作品を絡め、サクソフォン、チューバ、打楽器、ピアノとエレクトロニクスという編成の特殊性を活かすことにあります。素晴らしい演奏家との出会いは、一見むつかしそうな条件でも、無限の可能性へ変化させてくれて、同時に各奏者の個性や存在感を充分に活かしたいと思いました。

大石さんの魅惑的な音でヨガの行者!でもあるネッティの神秘的な音楽を、神田さんには缶カラに針金がのびたような形状の余りお目にかかることのない打楽器スプリングドラム一つで、圧倒的なビッローネの世界を紹介していただきます。
ルーチョ・フォンターナの裂け目の入ったカンバスの世界を大胆に描いた、サーニの迫力抜群の傑作を、黒田さんと有馬さんに。
僕が一枚下書きを書くたびに橋本さんにお送りして、「これは吹けますか」「大丈夫です」「これでも吹けますか」「大丈夫です」「本当にいいんですか」「大丈夫です」と調子に乗ってゆくうち、とんでもないチューバの姿へと変化してしまった「ファンファーレ」をここぞとご本人にお願いし、ベリオとマデルナが作ったミラノのRAI音声学研究所で、当時まだ珍しかった4チャンネルで製作された斬新な作品のなかから、今回はドナトーニとクレメンティを取り上げ、有馬さんの魔術で初演当時の臨場感あふれる音響を再現していただくことにしました。

一見意外な演奏者の組合せの妙を愉しんで頂くべく小品もはさんでみました。
マデルナの古典的名作「ディアロディア」は、オーボエやフルートなどで演奏するのが普通ですが、どの楽器で演奏しても構わないそうですので、今回はサクソフォンとチューバ!による響きの妙を愉しんでいただきます。
ルターが作曲したクリスマス賛歌「天のかなたより」をクレメンティが作り直したのは、カノン好きのクレメンティが、この作品にバッハが有名なオルガンのカノン変奏曲に影響を受けたのは間違いありません。その証に、原曲には鍵盤楽器か4楽器にて演奏せよ、とあります。

「天のかなたより」では、「嬉しい知らせを伝えるべく、天のかなたから来ました。神さまの憐れみによって、世界の罪を救うため」と天使が謳います。悲しいけれど、世界には悲しい知らせもたくさんあります。95年、ナイジェリアで一人の作家が死刑に処されました。彼の故郷ではわたしたちが使う石油を掘っていて、そのため人が住めなくなるほど環境破壊が進んだことを国際的に告発して、当時の軍事政府の口封じにあいました。
311ののち、サロ=ウィワというこの作家のことを、たびたび思い出していました。そして、故郷を破壊や汚染によって失った人たちについて思い、どんな形で作り出されたにせよ、現在自分が享受している電力すべて、つまり自分の文化の対価について思いました。作品は3つの素材から出来ていて、彼が亡くなる直前に残した声明文と同じく刑執行直前のヴィデオインタヴュー。そしてもう一つ、毎木曜早朝、現地のひとびとが彼の墓に集い祈りを捧げるときに歌われる、キリスト教の賛美歌です。

2013年8月ミラノ空港にて


東京現音計画 #01 イタリア特集I:コンポーザーズセレクション1・杉山洋一

作曲家・杉山洋一を監修に迎え、95年からイタリアで仕事をするなかで印象に残った作家作品をプログラム。
伊ラッヘンマン学派の巨匠ビッローネ、湯浅譲二のもとで日本音楽も学んだネッティ、ノーノの後を継ぐ大胆な音像のサーニ、大御所からはイタリアらしいマニエリスムのマデルナとクレメンティ。
いずれも日本でほとんど紹介されることのない楽曲群に、待望の杉山の新作等を加えた、イタリアづくし、第一夜。

日時:2013年9月13日(金)18:30開場、19:00開演
会場:杉並公会堂小ホール
東京都杉並区上荻1-23-15(荻窪駅徒歩7分)

プログラム監修・指揮(客演):杉山洋一

【出演】
有馬純寿(エレクトロニクス)
大石将紀(サクソフォン)
神田佳子(打楽器)
黒田亜樹(ピアノ)
橋本晋哉(チューバ)

【演奏曲目】
杉山洋一:
《五重奏(アフリカからの最後のインタヴュー)》(2013) 委嘱初演
《ファンファーレ》チューバのための(2011)

ピエールルイージ・ビッローネ:
《マニ・モノ》 スプリングドラムのための (2007)

アルド・クレメンティ:
《いと高きところに》(サクソフォン、ピアノ、チューバ,打楽器版)(1999)
《Collage II》 (1960)(テープ上演)

ブルーノ・マデルナ:
《ディアロディーア》 (サクソフォンとチューバ版)(1971)

ジョルジョ・ネッティ:
《最後に、かたわらで(翼の生えた)》 サクソフォンソロのための(2005)

ニコラ・サーニ: 《空間概念 期待》ピアノとテープのための(1997)

フランコ・ドナトーニ《Quartetto III》(1961)(テープ上演)

※やむをえない理由により演奏曲目等が変更になる場合があります。
※チラシ掲載のクレメンティ作曲《循環カノン》は中止となりました。

●チケット:全席自由
 前売:一般3000円、大学生2500円(税込)
 当日券は各500円増し。
 高校生以下無料(要予約。先着20名まで)
※大学生以下は学生証等の提示が必要です。
※未就学児の入場はご遠慮ください。

●チケット発売開始:2013年7月1日(月)10:00〜

●チケット予約、お問い合わせ:東京現音計画事務局(ナヤ・コレクティブ内)
チケットオンライン:http://www.purple.dti.ne.jp/naya/tickets/
電話・FAX 03-3921-4309(電話は平日の11:00〜17:00)
メール:nayac@mc.point.ne.jp
フリーダイヤルでのご予約:
Confetti(カンフェティ)0120-240-540 (受付時間 平日 10:00〜18:00)
※チケットの支払/受取は、お近くのセブン-イレブンになります。
※発券手数料はかかりません。

主催:東京現音計画
助成:アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)
後援:イタリア文化会館
制作:福永綾子(ナヤ・コレクティブ)


東京現音計画 #00

東京現音計画 #00
2012年9月24日(月)19時開演(18時半開場)
門仲天井ホール

【出演】
有馬純寿(エレクトロニクス)
大石将紀(サクソフォン)
神田佳子(打楽器)
橋本晋哉(チューバ)

【演奏曲目】
夏田昌和《西、あるいは秋の夕べの歌》(1996)
ヴァレリオ・サニカンドロ《ソネットX》
チューバとライヴ・エレクトロニクス のための(2008)日本初演
エルネスト・パピエ《急ぎ仕事》(1997)
岸野末利加《レーベンスフンケ》
大太鼓とエレクトロニクスのための (2007/2010)日本初演
一柳慧《プラティヤハラ・イヴェント》(1963/73)